今日は「第2の心臓」と言われる「ふくらはぎ」についてお話をします。
さて質問です。AとB、皆さんはどちらのタイプになりますか?
A つきたてのおもちのように温かく、やわらかくて弾力がある健康なふくらはぎ
B コンクリートのように、ひんやり冷たくて硬い、もしくは弾力がないふくらはぎ
実はふくらはぎを触ることによって、健康状態が分かることもあるんですよ。
人間の体は血液の循環によって細胞に酸素や栄養を取り込み、二酸化炭素や老廃物を排出し生命を維持させます。血液の循環経路は大きく分けて2つあり、肺循環(小循環)と体循環(大循環)があります。
○ 肺循環(小循環) 右心室⇒肺動脈⇒肺⇒肺静脈⇒左心房 (循環時間4秒)
○ 体循環(大循環) 左心室⇒動脈血⇒全身の組織⇒静脈血⇒右心房(循環時間50~60秒)
さらに全身の血液の流れに関係する体循環を詳しく説明すると…
1 力強い心臓と動脈の力で、酸素と栄養豊富な血液を全身に送り出します
2 血液は毛細血管にまわって、細胞に必要な酸素と栄養を供給します
3 細胞から二酸化炭素と老廃物を回収し、古くなった血液は静脈を通って心臓に戻ります
しかし、3で心臓の下部にまわった血液は重力に逆らって心臓にたどりつくためには静脈だけの力だけでは不十分で、ポンプの役割をになう「ふくらはぎ」の力が必要なわけです。
「ふくらはぎ」は腓腹筋とヒラメ筋で構成され、おもに足関節の底屈や膝関節の屈折に関わります。そしてこれらの筋肉を元気に収縮と弛緩を繰り返すことにより、静脈血を押しあげてスムーズな血液循環が成立します。
つまり「ふくらはぎ」を触れば、全身の各器官への血液の循環の様子が予想できるとうわけです!健康な「ふくらはぎ」でいるためには適度な運動などが大切ですが、身近なご自宅のケアは足首や足の指のストレッチ、ふくらはぎをもんだり、さすったり、足湯も効果的だと言われています。
日頃の疲れや足のむくみなどが気になる方、熊本城マラソンに参加されたランナーや観客の皆様、足のケアを行うときは「ふくらはぎ」も丁寧にケアされてみてくださいね♪
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